受験料金を払ったのに受験しない人が
毎年15,000人もいる行政書士試験

受験申込者に対する合格率は…

平成15年~平成25年の行政書士試験の合格率をまとめました。下記の表を見ると平成15年以降の志願倍率(合格者÷志願者)は2.20%~7.89%、実質倍率(合格者÷志願者)は2.62%~10.10%で推移していることがわかります。

印象的なのが志願者と受験者の差が毎年15,000人くらいあることです。受験料金を払って手続きをしたのに試験日に受験をしなかった人がそれだけの人数いることを示しています。

他の国家試験でもよくあることですが申込みをしたのに受験しない理由のほとんどは「勉強不足で受かる気がしないから」です。冠婚葬祭などやむを得ない事情での欠席は数%もいないと考えられます。

もちろん欠席しても受験料は返金されませんので行政書士試験研究センターには願書の受付をしただけで毎年約1億円が自動的に入ってくることになります。

年度 申込者数 受験者数 合格者数 志願倍率 実質倍率
平成15年度 96,042 81,242 2,345 2.44% 2.89%
平成16年度 93,923 78,683 4,196 4.47% 5.33%
平成17年度 89,276 74,762 1,961 2.20% 2.62%
平成18年度 88,163 70,713 3,385 3.84% 4.79%
平成19年度 81,710 65,157 5,631 6.89% 8.64%
平成20年度 79,590 63,907 4,133 5.19% 6.47%
平成21年度 83,819 67,348 6,095 7.27% 9.05%
平成22年度 88,651 70,576 4,662 5.26% 6.60%
平成23年度 83,543 66,297 5,337 6.39% 8.05%
平成24年度 75,817 59,948 5,508 7.26% 9.19%
平成25年度 70,896 55,436 5,597 7.89% 10.10%

一般財団法人行政書士試験研究センターなどより独自に編集

上記のように申込者に対する合格率は2.20%~7.25%に低下します。8月に受験申込みをした約80,000人のうち75,000人は不合格になるわけですから厳しい試験ですね。

試験は例年11月第2日曜日に実施されますが、直前になって「どうせ合格できない」とあきらめてしまうことがないように計画的に試験勉強を進めていきましょう。

なお近年合格率が上がっているように見えますが、これは弁護士を目指す法科大学院に通う人が行政書士試験を受けることが増えているのが一因と思われます。問題が簡単になっているわけではないので油断しないようにしてください。


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